「銀座のデパ地下」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 綺麗な制服の店員さん、上品な照明、そしてお会計でちょっと目を疑うようなお値段……。正直、僕もそう思っていました。でも銀座駅A12番出口から直結、松屋銀座の地下2階まで足を伸ばしたら、その先入観は木っ端微塵に吹き飛びました。そこにあったのは、スーパー顔負けの価格で極上の本マグロが買える「魚の楽園」。しかも月に1回、土曜日の午後だけ開催される「本マグロ解体ショー」に偶然遭遇し、気づけば大トロをしっかり抱えてレジに並んでいました。今日はその一部始終、じっくりお伝えします。
銀座のデパ地下=お高い、と思い込んでいませんか?
銀座と聞くだけで、財布のひもがキュッと固くなる人は多いはず。実際、地上階のブランドショップや高級レストランはそのイメージ通りかもしれません。ですが地下に潜れば話は別。デパ地下という空間は、実は「お手頃なごちそう」が集まる意外な穴場だったりするんです。
特に松屋銀座の地下2階、鮮魚コーナーあたりまで潜っていくと、その空気はもう完全に「庶民の台所」。エスカレーターを何度も乗り継いでたどり着く場所だからこそ、ふらっと立ち寄る人が少なく、知る人ぞ知る「超絶穴場スポット」が生き残っているんだと思います。
デパ地下という言葉が全国区になったのは2000年に登場した東急フードショーがきっかけと言われている。ただし食料品売り場を地下に置くこと自体はもっと歴史が古く、1936年に名古屋の松坂屋がルーツとされている。地下は搬入や排水などの設備コストを抑えやすいうえ、地下鉄と直結させれば集客力も抜群。地下から上の階へと客を引き上げる「噴水効果」を狙った、なかなか合理的な仕組みなのだ。
知る人ぞ知る、その名は「山助(やますけ)」
松屋銀座の地下2階、鮮魚コーナーに店を構えるのが「山助」。神奈川・川崎に本社を置く鮮魚専門店で、関東各地に店舗を展開している、いわば「地域一番の魚屋」を標榜する会社です。市場から直接仕入れる鮮魚を中心に、海鮮丼やお刺身の盛り合わせなど、豊富なラインナップを日替わりで揃えています。
普段からリーズナブルで質の良い魚が並ぶお店として評判なのですが、この日はさらに特別なイベントに遭遇しました。それが冒頭でも触れた「本マグロ解体ショー」です。
「山助」基本情報&アクセス
| 店名 | 鮮魚専門店 山助(松屋銀座店) |
|---|---|
| 住所 | 東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 地下2階 |
| アクセス | 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A12番出口直結(雨の日でも濡れずに行けます) |
| 営業時間 | 11:00〜20:00(日曜日・連休最終日は19:30まで)※情報源により10:00開店の記載もあり、直近で変更されている可能性があります。念のため来店前にご確認ください。 |
激アツ!月1回・土曜午後の「本マグロ解体ショー」
山助最大の見せ場、それが月に1回、土曜日の15時ごろから開催される「本マグロ解体ショー」です。丸ごと1本の本マグロがその場でさばかれ、そのままパックされて売り場に並ぶという、なんとも贅沢なイベント。開催情報は不定期のため、事前告知をチェックするのが吉です。
解体ショーの開催告知は、松屋銀座の公式Instagramで発信されることがあります。ただし松屋銀座の公式アカウントは複数存在するため、必ず「フード」カテゴリのアカウント(@matsuyaginza_food「松屋銀座フード(公式)」)をチェックするのがポイント。間違えて別カテゴリのアカウントを見ていると、いつまで経っても告知にたどり着けません。
エンタメ性抜群の解体ショー
この日、まな板の上に横たわっていたのは、三重県産の養殖本マグロ。「天然じゃないのか」と思った方、ちょっと待ってください。実は夏場の天然本マグロは脂の乗りが今ひとつになりがちで、むしろ養殖の方が美味しいことも多いんです。天然マグロは広い海を回遊する分、引き締まった赤身寄りの体つきになりやすいのに対し、養殖は限られた生簀でじっくり育つぶん、脂がしっかり乗る。旬を問わず安定して美味しいというのも、養殖ならではの強みなんですね。
プロの職人さんが、産地や脂の乗り具合をマニアックに解説しながら、手際よく刃を入れていきます。頭と胴を切り離す瞬間、断面からのぞく美しいピンク色に思わず「おお」と声が漏れました。周りのお客さんもすっかり職人さんのトークに引き込まれていて、気づけば30分間、まったく飽きることなく見入ってしまうライブ感。デパ地下のフロアの一角が、ちょっとしたエンタメ会場に変わる瞬間です。
恥を捨てろ!超レア部位をかけた「じゃんけん大会」
解体ショーの幕開けは、なんと争奪戦から始まりました。マグロ1匹からほんの少ししか取れない「希少部位」を購入できる権利をかけて、その場でじゃんけん大会が勃発するのです。
勝者はわずか4名のみ。景品は「カマ」が2名、そして「脳天(ツノトロ)&ホホ肉&目玉」の豪華3点セットが2名という、なかなか渋いラインナップです。値段は当日のお楽しみですが、ここは恥ずかしがらずに全力で手を挙げるが勝ち。勝てたその日は、間違いなく「大吉」です。
カマは胸ビレの付け根あたりで、脂が乗って塩焼きにすると絶品と言われる部位。脳天(ツノトロ)は目の上あたりから取れる、1匹からわずか0.1〜0.5%ほどしか取れない超希少部位。ホホ肉も1匹あたり100g程度が2つ取れるだけで、コリコリとした食感が特徴とされている。じゃんけんで勝ち取る価値、大いにありです。
価格破壊!?さばきたて本マグロが即売り場へダイブ
解体されたばかりの赤身、中トロ、大トロが、次々とパックに詰められて売り場に並んでいく様子は、見ているだけでワクワクが止まりません。しかも試食のタイミングもあり、その場でひと口味わえるチャンスも。
そして肝心のお値段がこちら。デパ地下の常識を覆す、破格プライスです。
| 部位 | 価格(税込) |
|---|---|
| 大トロ(1冊) | 1,800円 |
| 中トロ(1冊) | 1,800円 |
| 赤身 | 1,600円〜1,680円台 |
| 中落ち | 1,080円 |
| ぶつ切りセット | 980円 |
大トロが1冊1,800円という数字を見たとき、正直目を疑いました。脂の乗りが最高の大トロを買えたら、その日はもうラッキーデー確定です。
骨の周りまで味わい尽くす
本マグロの魅力は、大トロや中トロといった花形部位だけではありません。スタッフさんがスプーンで骨の際をそぎ落とす「中落ち」や、いろんな部位が少しずつ入った「ぶつ切りセット」まで、まさにマグロ1匹を丸ごと楽しめる夢のラインナップが並びます。
買いすぎ推奨!マグロ尽くしの贅沢な楽しみ方
「そんなに買ってどうするの」と思われるかもしれませんが、大丈夫。マグロはお刺身でそのまま楽しむのはもちろん、漬けにしたり、サッと炙って炙り丼にしたり、少し寝かせて熟成させたり……。味変しながら食べれば、何日でも飽きずに楽しめます。買いすぎ、大いに推奨です。
もし万が一、タイミングが合わずマグロが売り切れていても諦めないでください。山助さんは普段からマグロ以外の魚も鮮度抜群でリーズナブル。いつ行っても満足できるお魚の宝庫なので、足を運ぶ価値は十分にあります。
行く前に要チェック!買い物のコツ&店舗情報
最後に、実際に買い物してみて気づいたコツをひとつ。家が近い人やすぐ帰る人は、デパートでもらえる保冷剤で十分間に合います。ですが「銀座で買い物やカフェを楽しんでから帰りたい」という人は要注意。自宅から小さな保冷バッグを持参しておくと、銀座を心置きなく満喫したうえで、美味しいマグロも無事に持ち帰れます。
銀座でちょっとリッチな気分を味わいつつ、お財布はニッコリ。そんな贅沢が叶うのが、松屋銀座地下2階の「山助」です。今度の土曜日は、保冷バッグをそっと忍ばせて、松屋銀座の「山助」へ足を運んでみてください。
本マグロ解体ショーの開催情報は、松屋銀座公式Instagram(フードカテゴリ)をチェック!
売り場の混雑状況などは来店前に公式サイトでもご確認いただけます。
高級食材をお得に楽しめるお店つながりで、麻布台の「鳥しき」をテイクアウトで味わうレポートも書いています。日本一予約困難と言われる名店の味を、自宅で気軽に楽しみたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。
参考・出典:
・松屋銀座 公式サイト(店舗情報)
・鮮魚専門店 山助 公式サイト(松屋銀座店)
・山助 公式サイト(会社概要)
・松屋銀座フード(公式)Instagram
・Wikipedia「デパ地下」
※価格・営業時間・イベント開催情報などは取材時点のものです。ご来店・お買い物の前に、公式サイトやSNS等で最新情報をご確認ください。


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