歌舞伎町「えっちゃんラーメン。」で辛味中華そばを実食レポ

歌舞伎町にあるえっちゃんラーメン。の店頭、赤い看板「中華そば もり中華」 グルメ

最近、都内を歩いていると、赤い看板に「中華そば もり中華」の文字が煌々と光るお店をあちこちで見かけませんか?実はこれ、いま東京で急拡大中の「ちゃん系ラーメン」というジャンル。今回はその代表格のひとつ、歌舞伎町の「えっちゃんラーメン。」にお邪魔して、看板メニューの「辛味中華そば」(1,000円)をいただいてきました。ちゃん系ラーメンとは何なのか、なぜここまで増えているのか、そして「えっちゃんラーメン。」の実食レポートから都内・近郊のおすすめ店舗まで、まとめて紹介します。

歌舞伎町にあるえっちゃんラーメン。の店頭、赤い看板「中華そば もり中華」
歌舞伎町の路地に光る「中華そば もり中華」の赤看板が目印です。

そもそも「ちゃん系ラーメン」って何?

「ちゃん系ラーメン」とは、店名に「〇〇ちゃんラーメン」と付くお店が集まって形成している、比較的新しいラーメンのジャンルです。「中華そば」「もり中華(つけ麺スタイル)」を看板メニューに掲げ、太めの中太平打ち高加水麺と、表面にたっぷり脂が浮いた醤油ベースの力強いスープが特徴。2020年頃から東京都内を中心に店舗数を伸ばし、いまや新宿・池袋・神田・新橋など主要な繁華街のいたるところで見かけるようになりました。

使われている麺は「凪」グループの新宿だるま製麺

ちゃん系ラーメンの多くの店舗で使われているのが、「新宿だるま製麺」の麺です。この製麺所、実は煮干しラーメンの人気店「すごい煮干ラーメン凪」を展開する凪スピリッツジャパングループの一員。多くのちゃん系ラーメン店が同じ製麺所の麺を使っていることも、ジャンルとしての一体感につながっているようです。

なぜ今、こんなに「ちゃん系」が増えているの?

ちゃん系ラーメンがここまで支持を広げている理由は、大きく2つあると言われています。ひとつは、しっかりボリュームがありながら価格を抑えた「コスパの良さ」。もうひとつは、毎日食べても食べ飽きない、どこか懐かしい中華そばの味わいです。コストを抑えられる背景には、後述する「ちゃんのれん組合」による共同仕入れの仕組みが大きく貢献しているほか、豚骨や鶏ガラだけでなくチャーシューそのものの旨みも活かしてスープに深みを出す作り方をしている店が多いとも言われており、原材料を無駄なく使い切る工夫がコスト面でも味の面でも効いているようです。

支えているのは「ちゃんのれん組合」の存在

ちゃん系ラーメンの拡大を語るうえで欠かせないのが「ちゃんのれん組合」です。神田の「ちえちゃんラーメン」、新宿の「えっちゃんラーメン」、池袋の「ひろちゃんラーメン」の3店舗が中心となり、2022年の元旦に設立されました。加盟店の継続と繁栄、そして中華そば・もり中華文化の発展と認知度向上を目的とした互助組織で、原材料の共同購入によるコスト低減はもちろん、営業改善や技術向上のための情報交換・研究会、従業員のあっせんなど、加盟店同士が支え合いながら「日々美味しいラーメンを追求する」連帯の強さが特徴です。現在は東京はもちろん、埼玉・千葉・神奈川・京都にまで加盟店が広がり、その数は30店舗以上にのぼります。

ちゃんのれん組合加盟店であることを示す「味の店」のサイン
店頭に掲げられた「ちゃんのれん組合」加盟店の証。えっちゃんラーメンもこの組合のメンバーです。
豆知識
「ちゃん系」という呼び方は、加盟店の名前がそろって「〇〇ちゃんラーメン」であることに由来します。創業メンバーの家族やゆかりのある人の愛称が店名になっていることが多く、どこか親しみやすい響きも人気の理由のひとつかもしれません。

ちゃん系ラーメンの歴史とルーツ、お店ごとの個性

ちゃん系ラーメンの発祥は、神田駅近くで創業した「ちえちゃんラーメン」。ここから独立・のれん分けする形で、新宿に「えっちゃんラーメン」、池袋に「ひろちゃんラーメン」が誕生し、そこから加盟店が一気に広がっていきました。なお、ルーツについては栃木の佐野ラーメンとのつながりを指摘する声も見かけますが、有力な情報源で確認できる限りでは、神田のちえちゃんラーメンを起点とする流れが最も広く知られています。ラーメンの系譜には諸説あることも多いので、この点は「そう言われることもある」程度に留めておくのが正確でしょう。

「切りたてチャーシュー」へのこだわり

ちゃん系ラーメンに共通するもうひとつの特徴が、チャーシューへの強いこだわりです。多くの店舗では、注文が入るたびにブロック肉を切り出す「切りたて」スタイルを採用。断面がふっくらとしていて、香りも立ちやすいのが魅力です。今回訪れたえっちゃんラーメンの店内にも「チャーシューは切り立て」と大きく書かれたポスターが掲げられていました。

「切りたてのチャーシューが抜群!」と書かれた店内ポスター
「チャーシューは切り立て」「麺は新宿だるま製麺」と書かれた店内ポスター。こだわりが一目で分かります。

お店によって違う楽しみ方

同じ「ちゃん系」でも、お店ごとに個性があるのも面白いところです。ラーメンだけでなく、つけ麺スタイルの「もり中華」を看板にしている店が多いのはもちろん、ライスが無料でついてくる店、生卵をトッピングできる店などバリエーションはさまざま。何軒か食べ歩いてみると、それぞれの違いを楽しめるはずです。

歌舞伎町「えっちゃんラーメン。」ってどんなお店?

今回訪れた「えっちゃんラーメン。」は、ちゃんのれん組合の中心メンバーでもある新宿・歌舞伎町の店舗。中華そばともり中華の赤い看板が目印で、歌舞伎町の中でも比較的分かりやすい場所にあります。

えっちゃんラーメン。の入り口にかかる「味の店」の丸い看板と暖簾
入り口には「味の店」の丸看板と暖簾。カウンター中心の店内は活気にあふれています。

基本情報まとめ

店名 えっちゃんラーメン。
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-15-8 丸雄ビル1F
アクセス 西武新宿駅から徒歩約3分/JR新宿駅から徒歩約5分
営業時間 火〜土曜は24時間営業(月・日は営業時間が短縮される場合あり)
電話番号 03-6273-8706
席数 カウンター席・テーブル席あわせて約24席
支払い方法 現金のみ(カード・電子マネー不可)
定休日 不定休

※営業時間は情報源によって多少の差があり、日をまたぐ深夜営業の特性上、変動することもあるようです。訪問前に公式SNSなどで最新情報をご確認いただくと安心です。

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メニューと価格

店頭の電光メニューボードで確認できた価格は以下の通りです(税込)。

トッピングも豊富で、生卵・ゆで卵・メンマ・海苔・ねぎがそれぞれ100円、ライス(めし)が150円で追加できます。ガッツリ系にもさっぱり系にもカスタマイズできるのが嬉しいところです。

えっちゃんラーメン。店頭の電光メニューボード
店頭の電光メニューボード。深夜でも遠くからよく見える明るさです。

実食!「辛味中華そば」(1,000円)を食べてみた

今回注文したのは、王道の「中華そば」と「めし」のコンビではなく、看板メニューのひとつ「辛味中華そば」(1,000円)。中華そばに辛味のアクセントを効かせた一杯です。

えっちゃんラーメン。の辛味中華そば、チャーシューとねぎがたっぷりのった一杯
辛味中華そば(1,000円)。表面に浮いた脂とラー油が食欲をそそります。

運ばれてきた丼は、表面にたっぷりと脂が浮いた、いかにも「ちゃん系」らしい見た目。まずスープを一口すすると、豚と鶏の旨みがしっかり効いた濃いめの醤油ダレに、辛味がじわっと追いかけてくる味わいで、パンチがありながらもクセになる後味です。ラー油の香ばしさが食欲をそそり、箸が止まりません。

えっちゃんラーメンのチャーシューのアップ、断面がやわらかそうな一枚
切りたてのチャーシューは断面がふっくら。厚めの一枚がゴロっと存在感を放っています。

主役の麺は、新宿だるま製麺による中太の平打ち高加水麺。もちもちとした噛みごたえがありながら、濃いめのスープともしっかり絡み、最後まで飽きずに食べ進められました。チャーシューは注文ごとに切り出しているだけあって、脂身と赤身のバランスがよく、口の中でほろりとほどける食感。ねぎのシャキシャキとした食感がいいアクセントになっていました。

卓上調味料
カウンターにはラー油や胡椒、酢などの調味料が並んでいるので、途中で味変を楽しむのもおすすめです。辛味を強めたり、酸味を足したり、自分好みの一杯に仕上げられます。
えっちゃんラーメン。のカウンターに並ぶ卓上調味料
カウンターに並ぶ調味料の数々。味変しながら最後まで楽しめます。

初めて「ちゃん系ラーメン」を食べる方には、まずは「中華そば」が基本ですが、この「辛味中華そば」もオススメです。中華そばの王道の旨みと、辛味・脂の力強さの両方を一度に味わえます。24時間営業なので、小腹が空いた深夜や、飲んだ後の締めにもぴったりです。

夜の歌舞伎町、えっちゃんラーメン。の店頭全景
夜が更けてもこの明るさ。歌舞伎町らしい賑わいの中にあるお店です。

今、注目の「ちゃん系ラーメン」店舗案内(東京・千葉・神奈川・埼玉)

えっちゃんラーメン以外にも、ちゃん系ラーメンは東京を中心に近郊エリアまで店舗を広げています。エリアごとの注目店をいくつか紹介します。

東京都

神田「ちえちゃんラーメン」:ちゃん系ラーメンの元祖とされる店。ルーツをたどりたいなら、まずここを訪れてみるのがおすすめです。

新橋エリア:「はるちゃんラーメン」の本店をはじめ、多くのちゃん系ラーメン店がひしめく激戦区。ハシゴして食べ比べる楽しみ方もできます。

東銀座「銀座はるちゃんラーメン」:新橋の人気店の2号店として歌舞伎座裏にオープン。女性店主が切り盛りしており、一人でも入りやすい落ち着いた雰囲気が魅力です。

埼玉県

川口「トラちゃんラーメン」:川口駅近くにあるちゃん系ラーメン店。白めし無料などのサービスも人気です。

千葉県

行徳「なぎちゃんラーメン 行徳店」:千葉県への初進出店として話題になったちゃん系ラーメン。24時間営業で、駅前で朝から夜中まで楽しめます。

神奈川県

川崎エリア:「なぎちゃんラーメン 元住吉駅店」や「ニューともちんラーメン 川崎駅前店」など、神奈川にもちゃん系ラーメンの波が広がっています。

まとめ:まずは1杯、「ちゃん系」の世界をのぞいてみよう

ちゃん系ラーメンは、コスパの良さと飽きのこない味わい、そして「ちゃんのれん組合」による加盟店同士の連帯感が支える、いま勢いのあるラーメンジャンルです。その中心メンバーである歌舞伎町の「えっちゃんラーメン。」は、24時間営業という利便性の高さも魅力。今回食べた「辛味中華そば」は、ちゃん系ラーメン入門にもぴったりの一杯でした。歌舞伎町に立ち寄った際は、ぜひ赤い看板を目印に足を運んでみてください。

歌舞伎町の夜食に、締めのラーメンに。
「えっちゃんラーメン。」は24時間営業(火〜土)でお待ちしています。

えっちゃんラーメン。公式Instagramを見る

コスパ抜群の本格グルメつながりで、小岩の「焼肉市場 南口店」の記事もぜひご覧ください。→ 小岩の隠れ家焼肉「焼肉市場 南口店」で松阪牛に感動

参考・出典:
Wikipedia「ちゃん系ラーメン」
ちゃんのれん組合 公式サイト
凪スピリッツジャパン「新宿だるま製麺」
エンジョイ・トーキョー「新宿えっちゃんラーメン。」
DISCOVERY KABUKICHO「新宿 えっちゃんラーメン。」
Yahoo!ニュース エキスパート「『ちゃん系』ラーメンがブームに」(山路力也)
Yahoo!ニュース エキスパート「女性店主+ちゃん系=はるちゃんラーメン」(森本聡子)
食べログマガジン「新橋の行列店『はるちゃんラーメン』の2号店が東銀座にオープン」
えっちゃんラーメン。公式Instagram
※価格・営業時間などは取材時点の情報です。ご来店前に最新情報をご確認ください。

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