「小岩」と聞いて、皆さんはどんな街を思い浮かべるでしょうか。正直、縁がない方のほうが多いはずです。ところがどっこい、この街、一度足を踏み入れると抜け出せなくなる”沼”のようなディープスポットなんです。今回はそんな小岩の路地裏に構える一軒、焼肉市場 南口店(2号店)にお邪魔してきました。芝浦市場から直送、一度も冷凍していないブランド和牛の数々を、信じられないくらいの小岩プライスで。さあ、その一部始終、じっくりお付き合いください。
小岩という街、そして路地の奥への道のり
小岩――東京東部、江戸川区の玄関口のひとつでありながら、いわゆる観光ガイドには載らない街です。素人が気軽に「今日は小岩っす」なんて言うと、地元の常連さんに一目でバレるかもしれない。そのくらい独特の空気をまとったエリアなんですが、これがまた侮れない。とにかく安くて美味い店が多いんです。韓国をはじめとした外国人住民の方も多く暮らしていて、韓国料理店や焼肉店、さらにはカレーの名店までひしめき合う。いわば「知る人ぞ知る」が渋滞しているような街、それが小岩です。
さて、駅を出たら南口。目印は特にありません、強いて言うなら「左へ進む」、これだけ覚えておいてください。駅前ロータリーを抜け、アーケードのアーチをくぐり――と、ここまでは至って普通の駅前風景。ところがこの先が本番です。
目指すべき目印は「吉野家」と「アパマンショップ」。このふたつの間に、まるで隙間のようにぽっかりと口を開けた細い路地があります。名付けて「小岩地蔵中央通り」。看板がなければ通り過ぎてしまいそうな入口ですが、思い切って一歩踏み込むと、両サイドには居酒屋や焼肉屋がびっしり。提灯の灯りと呼び込みの声が交錯する、なんともディープな一本道です。
この路地を進むこと、徒歩でおよそ3分。あちこちから漂ってくる炭火の匂いに後ろ髪を引かれながら歩いていくと、やがてオレンジと黒の看板が目に飛び込んできます。到着です。
小岩は「素人お断り」な雰囲気すら漂う知る人ぞ知るディープスポット。しかしこれ、裏を返せば「地元の目利きに鍛えられた名店が生き残っている街」ということでもあります。観光地化されていない分、コストパフォーマンスは驚くほど高い。一度ハマると、他の街の焼肉が物足りなくなってしまうかもしれません。
「焼肉市場」ってどんな店?知る人ぞ知る実力派
「焼肉市場」は、江戸川区内に3店舗を構える人気焼肉チェーン。今回訪れた南口店はその2号店にあたります。食べログでの評価はお世辞にも高いとは言えません――しかし、これは決して味の話ではなく、雰囲気やサービスといった項目も含めた総合評価ゆえのこと。実際、Google Mapsでの評価は上々で、地元客からの信頼は絶大。口コミを覗けば「肉質と価格のバランスが異常」「小岩でここまでのクオリティは反則」といった声がずらり。焼肉好きなら、一度は訪れておくべき一軒と言えるでしょう。
店内に一歩入ると、まず目に飛び込んでくるのがブランド牛の受賞プレートの数々。壁一面に飾られたそれらが、この店の本気度を静かに物語っています。
系列3店舗、それぞれの持ち場
「焼肉市場」は全部で3店舗。それぞれの立地と役割を簡単にご紹介しておきましょう。
焼肉市場 小岩本店
東京都江戸川区西小岩1-22-8 TEL:03-3657-8575
JR小岩駅北口から徒歩約2分。系列の”総本山”にあたる一号店です。
焼肉市場 小岩南口店(2号店・今回訪問)
東京都江戸川区南小岩8-15-16 TEL:03-5612-7229
小岩駅南口から地蔵中央通りを進んで徒歩約3分。今回お邪魔したのはこちら。
焼肉市場 船堀駅前店
東京都江戸川区船堀2-23-9 TEL:03-5659-7229
都営新宿線・船堀駅から徒歩約2分。小岩の姉妹店として展開しています。
| 店名 | 焼肉市場 南口店(2号店) |
|---|---|
| 住所 | 東京都江戸川区南小岩8-15-16 |
| アクセス | JR「小岩」駅 南口より徒歩約3分(小岩地蔵中央通り沿い) |
| 営業時間 | 17:00〜24:00 |
| 定休日 | 毎週月曜日 |
| 電話番号 | 03-5612-7229 |
| 予約 | 可(食べログ・電話等)※席のみの予約についてはお店に要確認 |
訪問した日も、店内はほぼ満席。地元の常連さんらしき方々が次々と暖簾をくぐっていきます。これはもう、予約必須と考えて間違いありません。
「焼肉市場」最大の武器は、芝浦市場の肉問屋から直送される、一度も冷凍していない和牛だけを扱っていること。しかも仕入れはその日の目利き次第――つまり、日によっておすすめの部位が変わるという、なんとも贅沢なシステムです。取り扱うブランドも松阪牛・近江牛・米沢牛・前沢牛と、名だたる顔ぶれ。壁の受賞プレートも伊達ではありません。
実食レポート:小岩価格で味わう “反則級” の和牛たち
さあ、ここからが本題です。まずは本日のオススメを記した黒板と、部位ガイド付きのメニューをご覧いただきましょう。
| メニュー | 価格(税込) |
|---|---|
| 松阪牛盛り合わせ(サーロイン・ウチモモ・カイノミ・ランプ) | ― |
| 松阪牛「メガネ」 | ― |
| にんにくオイル焼き | 400円 |
| チョレギサラダ | 580円 |
| ユッケジャンスープ | 680円 |
| 石焼ビビンバ | 1,200円 |
| エビスビール中瓶 他ドリンク | ― |
※価格はメニュー掲載時点のものです。松阪牛盛り合わせ・メガネの価格はメモを取り忘れました。気になる方はぜひ店頭でご確認を。
まず主役の登場です。松阪牛の盛り合わせ――サーロイン、ウチモモ、カイノミ、ランプの4部位が、これでもかと皿からあふれ出しています。見てください、この霜降り。写真を見ただけで美味しくないわけがない、というのが伝わるのではないでしょうか。
しかも、この肉には出自を証明する個体識別番号のタグまで添えられていました。品質等級はA-5。三重県松阪市で育てられた、正真正銘の松阪牛です。これを見せられてしまうと、もう美味しいと確信するしかありません。
そして、この日いちばん驚かされたのが「メガネ」という部位。骨盤周りから取れる超希少部位で、味わいはハラミに近く、それでいて驚くほど柔らかくジューシー。名前だけ聞くと何のことやらという感じですが、これはぜひ一度食べていただきたい一品です。
網の上でジュウジュウと音を立てるカイノミも見逃せません。炭火の熱に炙られて、みるみるうちに表面の色が変わっていく様子は、見ているだけでお腹が鳴ります。
サイドメニューも侮れません。ホロホロとろけるにんにくオイル焼きは、お肉の合間の箸休め兼・お酒の相棒として大活躍。シャキシャキのチョレギサラダも、脂の多い部位が続いたあとの口直しにぴったりでした。
そして締めに登場するのが、ユッケジャンスープと石焼ビビンバ。どちらもボリューム満点、ビッグサイズでの提供なので、4人以上でシェアするのがおすすめです。ピリ辛のスープが、これまでの肉の余韻を優しく洗い流してくれます。
もちろん、これだけの肉にはお酒も欠かせません。よく冷えた生ビールを片手に、次から次へと運ばれてくる和牛を頬張る――至福以外の何物でもない時間でした。
まとめ:小岩で焼肉なら、ここは外せない
今回は仕事関係の方とご一緒しての訪問でした。予約なしでも滑り込めましたが、ご覧の通り店内はほぼ満席。長年地元に愛されてきたお店だけに、確実に座りたいなら予約しておくことを強くおすすめします。席のみの予約が可能かどうかは、事前にお店へご確認を。またラストオーダーの時間もあるため、早めの時間帯の訪問が安心です。焼肉 江戸川、焼肉 小岩で美味しい一軒をお探しなら、「焼肉市場 南口店」は間違いなく候補の筆頭に挙げるべきお店。素人にはちょっと敷居が高く感じる小岩の路地裏ですが、この店の暖簾さえくぐってしまえば、あとは美味しい和牛が待っているだけです。
「焼肉市場 南口店」の最新情報はInstagramでチェック。
ディナーのみ営業、月曜定休、予約推奨なのでご注意を。
古民家を改装した隠れ家的な名店つながりで、立川「蕎麦懐石 無庵」の記事もぜひ合わせてお楽しみください。→ 立川「蕎麦懐石 無庵」は予約必須|そばEAST百名店の実食レポ
リーズナブルに本格グルメを楽しみたい方には、こちらの記事もおすすめです。→ 四谷三丁目「新楽記」で味わう本格広東料理
参考・出典:
・焼肉市場 公式Instagram
・食べログ「焼肉市場」(小岩本店)
・食べログ「焼肉市場 2号店」(南口店)
・エキテン「焼肉市場 2号店」
・店舗掲示の店舗案内メニュー(住所・電話番号・営業時間・部位ガイド)
※価格・営業時間などは取材時点の情報です。ご来店前に最新情報を公式Instagram等でご確認ください。


コメント