「日本一予約が取れない焼き鳥屋」とまで言われる目黒の名店「鳥しき」。あの味を、なんと自宅で楽しめる方法があります。麻布台ヒルズにひっそりとオープンしたテイクアウト専門店「麻布台鳥しき」です。炭火の香りをまとった焼き鳥を実際に買って帰り、家で食べ比べてみたので、お店の魅力から人気メニュー、麻布台ヒルズ内での迷わない行き方まで、まとめてご紹介します。
予約困難な伝説の焼き鳥店「鳥しき」とは
「麻布台鳥しき」のルーツは、2007年に目黒(上大崎)で店主・池川義輝氏が開いた焼き鳥店「鳥しき」にあります。大学卒業後に営業職を経験した池川氏は、目黒の名店「鳥よし」で7年間修業を積んでから独立。以来、ミシュランガイドで星を獲得し続けている実力派の焼き鳥店として知られています。
「近火の強火」という独自の焼き方で、鶏の表面を一気に焼き上げて肉汁を封じ込めるのが鳥しき流。福島県産のブランド鶏「伊達鶏」を養鶏場から直送するなど、素材へのこだわりも徹底しています。カウンター12席のみの小さな店ながら、その実力は「日本一予約が取れない焼き鳥屋」と称されるほどです。
「日本一予約が取れない」という評判は、グルメメディアや鳥しき自身の公式サイトでも使われている表現です。第三者機関のお墨付きというわけではありませんが、それだけ多くの人がこの言葉に納得してきた、ということなのだと思います。私自身、鳥しきグループの「鳥かど」「鳥かぜ」「鳥おか」には訪れたことがありますが、本家である目黒の「鳥しき」にはまだ足を踏み入れられていません。
なぜ麻布台ヒルズにテイクアウト専門店を?
「麻布台鳥しき」がオープンしたのは2024年3月13日。2023年11月に開業した麻布台ヒルズの中でも、少し遅れてお目見えした店舗です。コロナ禍で外食需要が落ち込んだ時期、鳥しきでは持ち帰り用の弁当販売に取り組むようになったことがきっかけとなり、「自宅で炭火焼き鳥を楽しみたい」というニーズに応える惣菜ブランドとして育っていったのだそうです。
出店先に麻布台ヒルズを選んだ理由については、日本中の名店・グルメが集まり、世界に向けて発信できる立地であることが大きかったと報じられています。予約の取れない名店の味を、もっと多くの人に気軽に届けたい——そんな新しい挑戦の場として、この街が選ばれたようです。
商業施設では珍しい、本物の炭火焼き
商業施設のテナントでは、防火や煙・匂いの管理の都合上、炭火をそのまま使える店は決して多くありません。ところが「麻布台鳥しき」では、ショーケースの奥に実際の焼き場があり、職人がその場で炭火を起こして焼き鳥を焼き上げています。近火の強火で香ばしく仕上げる目黒仕込みの技法はそのままに、「炭の香り」こそがこの店いちばんのごちそうです。買い物客の目の前で炎が立ち上る様子は、ライブ感たっぷりで見ているだけでも楽しめます。
麻布台鳥しきのお店情報
テイクアウト専門店なのでイートインスペースはありませんが、1日5回、焼き上がりのタイミングを決めて販売するスタイル。焼き鳥は1本から購入でき、秘伝の「壺だれ」を使った惣菜メニューも揃います。麻布台ヒルズの開業から時間が経ち、初期の混雑もかなり落ち着いてきた印象です。並ばずにゆっくり選べるようになった今こそ、訪れるのにちょうどいいタイミングだと思います。
| 店名 | 麻布台鳥しき |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザC 麻布台ヒルズマーケットB1 |
| アクセス | 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅5番出口から直結 東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅4番出口から直結 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00 |
| 電話番号 | 03-6441-0098 |
| 客席 | なし(テイクアウト専門店) |
| 予約 | 焼き鳥・お弁当は電話にて2日前まで受付 |
| 定休日 | 年末年始のみ(麻布台ヒルズの休館日に準ずる) |
麻布台ヒルズ内は迷いやすい?行き方と駐車場のコツ
麻布台ヒルズは複数の棟が広い敷地に分かれて建ち、地下と地上を行き来する通路も多いため、初めて訪れると「今どこにいるのか分からなくなった」という声をよく見かけます。「麻布台鳥しき」があるガーデンプラザCのマーケットまでは、次の順番で向かうと迷いにくいのでおすすめです。
- 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅5番出口を出ると、そのままガーデンプラザCの建物に直結しています。
- ガーデンプラザC内でエレベーターまたは階段を使って地下1階(B1F)へ。
- 「麻布台ヒルズマーケット」のフロアに出たら、黒い木製の「鳥しき」ネームプレートを目印に進めば到着です。
車で行く場合の駐車場
麻布台ヒルズの公式駐車場は200円/15分(全日0:00〜24:00)。マーケット(ガーデンプラザC)を利用するなら「P5」「P2」の駐車場がアクセスしやすいと案内されています。お買い物金額に応じた割引もあり、3,000円以上で1時間無料、6,000円以上で2時間無料、20,000円以上で4時間無料になります。EV充電設備も完備されています。
実食レポート:人気メニューと本音の感想
テイクアウトでどこまでお店の焼き鳥のおいしさを保てるのか、正直なところ少し懐疑的でした。けれどその不安は完全に杞憂に終わりました。どの串も本当においしく、クオリティの高さはテイクアウトのレベルを超えていると感じたほどです。
| メニュー | 価格(税込・1本) |
|---|---|
| かしわ(人気No.1) | 591円 |
| 血肝(人気No.2) | 481円 |
| せせり(塩/人気No.3) | 561円 |
| 砂肝 | 481円 |
| かっぱ(塩) | 481円 |
| 黒玉 | 391円 |
| ねぎま(タレ・塩) | 561円 |
| むね炭火一枚焼き | 900円 |
| 壺たれチキン(タレ/スパイス) | 630円/100g |
| 鳥玉(とうもろこし入り) | 580円/100g |
今回は人気No.1の「かしわ」をはじめ、血肝・せせり・砂肝・かっぱ・黒玉と、串を食べ比べてみました(表の色付き行が実際に購入したメニューです)。看板商品の「かしわ」はしっかりとした噛みごたえと肉のうまみが濃く、さすが人気No.1という説得力。せせりのコリコリとした食感、黒玉のプチッとした弾け方まで、どれも炭火ならではの香ばしさをまとっていて、一本ずつ味の輪郭がはっきりしているのが印象的でした。
お家で「鳥しき」を最大限楽しむ方法
持ち帰った袋には「電子レンジ(500W)で1本10秒」という温め方の案内が添えられていました。温めすぎると身が締まって硬くなってしまうので、短時間でさっと温めるのがポイントです。常温保存で直射日光と高温多湿を避けて保管し、なるべく早めに食べきるのがおすすめ。炭火の香りが飛ばないうちに味わうのが一番のごちそうです。
合わせる飲み物は、キリッと冷えたビールはもちろん、タレ系の串にはやや辛口の日本酒もよく合います。塩系の串とハイボールの組み合わせも、脂の軽さと炭の香ばしさを引き立ててくれるのでおすすめです。
次回はぜひ、この「焼き鳥弁当」や、2〜3人前で8,900円の「焼き鳥盛り合わせ」といった人気のお弁当にも挑戦してみたいと思っています。串だけでなく、こうしたお弁当まで炭火の味を持ち帰れるのは、この店ならではの魅力です。
焼き鳥は誰かと分け合うのにちょうどいいごちそうです。串が1本ずつ個包装になっているので、そのままホームパーティーへのお土産にすると、間違いなく場が盛り上がります。実際に持参してみて、「まさかテイクアウトでこのクオリティ」と驚かれました。
「鳥しき」グループの店舗をめぐる
「鳥しき」は目黒本店を筆頭に、都内を中心に複数のブランドを展開しています。私自身は「鳥かど」「鳥かぜ」「鳥おか」を訪れたことがありますが、目黒本店にはまだ伺えていません。麻布台鳥しきをきっかけに、次は本店の暖簾もくぐってみたいと思っています。
鳥しきグループ 主な店舗
鳥しき(目黒):2007年開業の本店。カウンター12席、完全予約制。
鳥かど(目黒):鳥しきと同じ住所にある姉妹店。カウンター12席。
鳥かぜ(目黒・青葉台):2部制で営業する、世界に向けた焼き鳥ブランド。
鳥おか(麻布台ヒルズ ガーデンプラザC B1F):麻布台鳥しきと同じフロアにある、鳥しき直伝の技法を受け継ぐカウンター9席の店。ランチ・ディナー営業。
まとめ
「日本一予約が取れない」とまで言われる名店の味を、行列に並ぶことなく、自宅でじっくり味わえる——それが「麻布台鳥しき」の一番の魅力です。麻布台ヒルズの混雑が落ち着いてきた今は、ゆっくり店頭で選べる絶好のタイミング。神谷町駅からのアクセスも良いので、麻布台ヒルズに立ち寄った際はぜひ足を運んでみてください。
予約や取り置きの相談は電話で。
焼き鳥・お弁当は2日前までの受付です。
人気店つながりで、小岩の「焼肉市場 南口店」の記事もぜひご覧ください。→ 小岩の隠れ家焼肉「焼肉市場 南口店」で松阪牛に感動
参考・出典:
・鳥しきICHIMON公式サイト 沿革
・鳥しきICHIMON公式サイト ブランド一覧
・ヒトサラマガジン
・ヒルズライフ「日本一の焼鳥惣菜店へ」
・食べログマガジン
・Time Out Tokyo
・icotto
・麻布台ヒルズ公式サイト アクセス
・麻布台ヒルズマーケット公式サイト サービス案内
・麻布台ヒルズ公式サイト 店舗情報
※価格・営業時間・アクセス情報などは取材時点のものです。ご来店・ご予約前に最新情報を公式サイト等でご確認ください。


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