麻布十番納涼まつりで「富麗華」を制覇する裏技|ミシュラン中華が1皿1,000円&行列ゼロの穴場

グルメ

普段は完全予約制、ディナーの予算は2万円オーバー——そんな麻布十番の高級中華「富麗華」の味を、屋台価格でテイクアウトできる年に一度だけの魔法の2日間があります。しかもコツさえ知っていれば、行列にほとんど並ばず、クーラーの効いた特等席で北京ダックとお酒を満喫することも可能。今回は炎天下の祭りを100倍楽しむための「富麗華」完全攻略法をお届けします。

富麗華の正面入口。「富麗華」の看板と龍の彫刻が刻まれた高級感のあるエントランス
普段はこの扉の先に、政治家や芸能人も足繁く通う特別な空間が広がっています。

「富麗華」ってどんなお店?知る人ぞ知る麻布の名店

麻布十番駅から徒歩3分。東麻布の一角にひっそりと佇む「富麗華」は、老舗中華グループ「中国飯店」が2000年11月に開業した、いわば一族の”本気”を注ぎ込んだ旗艦店です。創業者・中条富造氏が理想として掲げたのが「西洋と東洋」「素朴と洗練」「クラシックとモダン」の融合という世界観。上海料理と広東(香港)料理、それぞれ専門の厨房とシェフチームを別フロアに構え、本場の味を作り分けているというこだわりようです。

その実力は折り紙付きで、ミシュランガイド東京では長年にわたって星を獲得し続けてきた実績を持ち、最新の『ミシュランガイド東京2026』でもインスペクターが自信を持っておすすめする「セレクテッドレストラン」として選出されています。二胡や箏の生演奏が響く個室で、政治家や芸能人がお忍びで会食する——そんな噂が絶えない、まさに”敷居の高い”名店なのです。

豆知識
「富麗華」は港区に本店を構える「中国飯店」グループの一員。創業50年以上の歴史を持ち、上海・北京・広東・香港から一級の料理人を招聘して本格中華を提供してきました。東京では六本木店・三田店・市ヶ谷店・倶楽湾、そして丸の内パレスホテル東京内の「琥珀宮」など、名古屋の「麗穂」「春秋」、軽井沢の「麗晶」まで、日本各地に系列店を展開する一大グループです。
大理石の壁にライトアップされた富麗華のロゴプレート
店内に一歩入れば、そこはもう別世界。大理石の壁に浮かび上がる店名ロゴ。

通常営業でも大人気!富麗華の看板メニューと店舗概要

通常営業の「富麗華」は、上海蟹の蒸し物(要予約・時価)や富麗華流の北京ダックなど、本格中華のフルコースを味わえる正統派の高級店。ランチでも「スープそばセット」から2,500円〜、ディナーの予算は2万円台からと、決して気軽に飛び込める価格帯ではありません。だからこそ、この後紹介する「年に一度のチャンス」の価値が際立つというわけです。

店名中国飯店 富麗華(ふれいか)
住所東京都港区東麻布3-7-5
アクセス都営大江戸線「麻布十番」駅6番出口 徒歩3分
東京メトロ南北線「麻布十番」駅3番出口 徒歩3分
営業時間ランチ 11:30〜15:00(L.O.14:00)
ディナー 17:30〜22:00(L.O.21:30)
電話番号03-5561-7788
座席個室7室+大広間
系列中国飯店グループ

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なお富麗華の料理は、伊勢丹新宿店のフードイベントや麻布台ヒルズマーケットでも販売されることがある人気ぶり。とはいえ、いずれも店内価格に近い設定です。次章で紹介する納涼まつりの1,000円という価格が、いかに破格かがお分かりいただけるはずです。麻布台エリアのテイクアウトグルメといえば、麻布台ヒルズ「鳥しき」の炭火焼き鳥も合わせてチェックしてみてください。

年に一度だけ!麻布十番納涼まつりで富麗華が全部1,000円に

毎年8月、麻布十番商店街一帯を舞台に繰り広げられる「麻布十番納涼まつり」。2026年で第60回を迎える歴史ある夏祭りで、例年およそ30万人が来場する、関東・東京都内でも屈指の人気イベントです。この期間だけ、麻布十番エリアの名店・老舗が特設の屋台を出し、普段よりもぐっとお得な価格で自慢の味を振る舞ってくれます。その中でも別格の存在感を放つのが、「富麗華」の出店なのです。

豆知識
2026年の麻布十番納涼まつりは8月22日(土)・23日(日)の2日間開催予定でしたが、今年は初日の22日が大雨のため中止に。実質1日限りの開催となり、23日はいつも以上の熱気に包まれました。1年に一度、しかも実質1日だけのチャンスとなれば、行列の気合いも尋常ではありません。
富麗華の店舗表側にできた長い行列と、オレンジのスタッフウェアで販売するスタッフ
本店前の行列。祭りの熱気そのままに、開始直後から長蛇の列ができます。

祭りの期間中だけ、あの高級中華のフルコースが1皿1,000円という驚きの価格でテイクアウトできます。しかも通常営業時と同じ厨房・同じレシピで作られた”本物”の味。伊勢丹新宿や麻布台ヒルズで買うよりも圧倒的にお得なので、これを目当てに毎年通うファンも少なくありません。

2026年の販売メニュー一覧

店頭のPOPには、それぞれの料理に短いキャッチコピーが添えられていました。どれも自信に満ちた言葉ばかりで、選ぶ前からワクワクが止まりません。

街路樹に吊るされた富麗華の祭り限定メニューのPOP看板。料理写真と価格が並ぶ
木々の間に掲げられたメニューPOP。どれも1,000円均一という破格ぶりが一目瞭然です。

これだけ選択肢があると目移りしてしまいますが、限られた胃袋と行列時間を考えると、優先順位をつけるのが得策。ここからは実際に食べ比べた中で、特に感動した3品を紹介します。

個人的ベスト3:ふかひれの煮込み・北京ダック・黒チャーハン

数ある1,000円メニューの中で、唯一3,000円という値付けなのが「ふかひれの煮込み」。正直、他と比べると高く見えるかもしれません。ですが、蓋を開けた瞬間にその理由が分かります。信じられないほどの量のふかひれがとろりとした金色のあんに沈み、ひと口すすればコラーゲン質の食感と旨みが口いっぱいに広がる——これを食べずに祭りを後にするのは、正直「人生損している」と言い切れるレベルです。

富麗華の祭り限定メニュー、ふかひれの煮込み。とろみのあるあんに大量のふかひれが入っている
ふかひれの煮込み(3,000円)。惜しみなく使われたふかひれの量に驚かされます。

そして安定の美味しさを誇るのが「北京ダック」。テイクアウト仕様として、すでに皮でくるりと巻かれた状態で提供されるので、行列の合間でも手が汚れずぱくり。パリッとした皮とジューシーな鴨肉、甜麺醤の甘辛さのバランスが絶妙で、何本でもいけてしまう危険な美味しさです。冷えたビールやハイボールのお供にも最高の一品でした。

富麗華の北京ダック。すでに皮で巻かれてクレープ状になっている、テイクアウトしやすい状態
超人気「北京ダック(2本)」(1,000円)。すでに巻かれた状態で提供され、食べ歩きにも便利。

そして富麗華といえば、やはり「黒チャーハン」は外せません。香ばしい黒酢だれで炒め上げられたご飯に、松の実の香ばしさと食感がアクセントを添える一皿。特に「ふかひれの煮込み」と一緒に頬張ると、あんの旨みとチャーハンの香ばしさが渾然一体となり、思わず天を仰ぎたくなるほどの幸福感に包まれます。

富麗華の黒チャーハン。黒酢だれで炒められたご飯に松の実がたっぷりとのっている
定番「黒チャーハン」(1,000円)。香ばしい黒酢の風味と松の実の食感がクセになります。

もちろん他のメニューも侮れません。プリプリの海老に甘酸っぱいソースが絡む「海老のチリソース」や、もちもちの中太麺を香ばしく炒め上げた「広東風焼きそば」も、屋台グルメの域を軽く超えるクオリティでした。

富麗華の海老のチリソース。プリプリの海老に甘辛いチリソースが絡んでいる
絶妙「海老のチリソース」(1,000円)。ぷりぷりの食感とピリ辛ソースがやみつきに。
富麗華の広東風焼きそば。香ばしく炒められた中太麺に玉ねぎが絡んでいる
自慢「広東風焼きそば」(1,000円)。屋台価格とは思えない、しっかりとした炒めの仕事。

知る人ぞ知る攻略法:3つの購入場所を徹底比較

これだけの人気メニューが1,000円で並べば、行列ができるのは当然の理。ですが実は、富麗華の販売コーナーは3箇所に分かれていて、その待ち時間には天と地ほどの差があります。ここが今回いちばんお伝えしたい「攻略法」です。

①店舗表側行列の待ち時間は約1時間30分。祭りのメイン通りに面しており、最も目立つぶん一番混雑します。
②店舗裏側待ち時間は約1時間。表側よりはマシですが、それでもかなりの並び時間を覚悟する必要があります。
③地下駐車場待ち時間はほぼ0分。知る人ぞ知る穴場ですが、支払いは現金のみなので要注意です。
富麗華の店舗裏側にできた長い行列。細い路地に人が連なっている
店舗裏側の行列も、表側に負けず劣らずの長さに。

本当は知られたくないオススメ!

3つの販売箇所はどこも同じメニュー・同じ価格。並ぶ場所を選べるなら、迷わず③の地下駐車場一択です。表・裏の行列に並んでいる人たちを横目に、ほとんど待つことなく購入できてしまいます。

地下駐車場の秘密——この日だけのクーラー付き特等席

「地下駐車場で購入」と聞くと、薄暗い車路の隅で慌ただしく受け取るイメージを持つかもしれません。ところがどっこい、これがとんでもない秘密のオアシスだったのです。

富麗華の地下駐車場入口。シャッターが開けられ、多くの来場者が出入りしている
普段は車が出入りするだけの地下駐車場の入口。この日だけは特別な扉に変わります。

この日だけ、地下駐車場がまるごとクーラーの効いたイートインスペースに大変身。テーブルと椅子はもちろん、トイレやゴミ箱まで完備され、真夏の炎天下から逃れて涼みながら食事を楽しめる貴重な空間になっています。しかもこのスペースの中に販売コーナーもあるため、外の行列に並ぶことなく購入できてしまうという二重のお得感。まさに「知る人ぞ知る」の名にふさわしい穴場です。

富麗華の地下駐車場イートインスペース。テーブルクロスのかかったテーブルとハローキティの風船が飾られている
テーブルクロスまで用意された、駐車場とは思えない快適な空間。
地下駐車場内の販売コーナー。スタッフが料理をパックに詰めている様子
地下駐車場内にも販売コーナーが。ここなら行列知らずで購入できます。
地下駐車場の販売コーナーに並べられた、パック詰めされた富麗華の料理の数々
ずらりと並んだテイクアウトパック。どれも本店と変わらないクオリティです。

さらに嬉しいのが、このイートインスペース内にドリンクの販売コーナーまで用意されていること。祭りの屋台では珍しく、しっかりとしたドリンクメニューが用意されているのも富麗華らしい遊び心です。

地下駐車場のドリンクメニュー。シャンパーニュのテタンジェやビール、ハイボールなどが並ぶ
本格的なドリンクメニュー。シャンパーニュまで揃うとは驚きです。
豆知識
ドリンクメニューの目玉は、あの有名シャンパーニュ「テタンジェ ブリュット レゼルヴ」がグラスでたったの1,300円(ボトル9,000円)という破格の価格。他にもエビスビール(500円)やデュワーズ12年のハイボール(900円)、オリジナルカクテル「金風」(900円)などが揃い、料理と一緒に涼みながらお酒を楽しむのに申し分ないラインナップです。
富麗華の店舗裏販売コーナー周辺の様子。テントが並び多くの人で賑わっている
地上の販売コーナー周辺も、祭りらしい活気に満ちています。

地下駐車場イートインスペースのマナー

快適すぎるあまり長居したくなりますが、この場所は限られた人数分の特等席。美味しい料理とお酒を存分に堪能したら、次のお客さんのためにサッと席を譲りましょう。クールダウンできたら、また炎天下の祭りへ繰り出すのが正しい楽しみ方です。

まとめ

普段は敷居の高いミシュラン中華「富麗華」の味を、年に一度、しかもテイクアウトでリーズナブルに楽しめる麻布十番納涼まつり。表と裏の行列を横目に、地下駐車場という秘密のルートを知っているかどうかで、当日の満足度は大きく変わってきます。来年こそは、この記事を片手に涼しい特等席で「ふかひれの煮込み」と「北京ダック」、そして「黒チャーハン」の黄金トリオを心ゆくまで味わってみてください。

富麗華の詳細・ご予約は公式サイトから。
納涼まつりは来年8月、麻布十番商店街一帯にて開催予定です。

富麗華 公式サイトを見る

中華料理つながりで、四谷三丁目の隠れ家中華「新楽記」の記事もぜひ合わせてお楽しみください。→ 四谷三丁目「新楽記」で味わう本格広東料理

参考・出典:
中国飯店 富麗華 公式サイト
中国飯店グループ 公式サイト
KIWAMINO「麻布十番『中国飯店 富麗華』副支配人と料理長に聞く」
80C「『ミシュランガイド東京2026』に選ばれた中華料理店34軒」
note「ミシュランの味を気軽に【富麗華】in 麻布十番納涼まつり」
麻布十番商店街「2026年 麻布十番納涼まつり開催」
ウォーカープラス「第60回 麻布十番納涼まつり」詳細データ
※価格・営業時間・イベント情報などは取材時点のものです。ご来店・お出かけ前に最新情報を公式サイト等でご確認ください。

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